11月 14 2011

秋の味覚を楽しむ会

Jacob's Supermarket in Osloノルウェーでは全てのスーパーで生の海産物が手に入るわけではありません。比較的たくさある庶民的なスーパでは、加工魚(スモークサーモンなど)は別として、お魚は冷凍状態で売られているのが普通です。冷凍真空パックの切身のサケや、箱に入った冷凍タラなど、味は悪くないのですが、漁業大国のイメージが強ければ期待外れな光景だと思います。

生の海産物が手に入るのは比較的店舗が大きい中級以上のスーパーです。ただし日本のようにパックに入って陳列されていることはなく、量り売りが基本です。決して安いわけではありませんが、漁業大国に相応しく、品質と鮮度は上等品。写真のお店はJacob’sという、日本で言えば表参道の紀伊国屋のようないわゆる高級スーパーで、国内の人気ランキングで常に上位にランクしているお店です。特にここの鮮魚コーナーは眺めているだけでも興味がつきない私のお気に入りで、海の幸が欲しい時にも必ず利用しているお店です。

先日そのJacob’sからの海の幸を揃えてパーティーを開きました。先月のスウェーデン旅行が「秋の行楽」なら、こちらは「秋の味覚を楽しむ会」。恒例行事として毎年我が家で行っています。

ノルウェーの秋の味覚といっても、実のところ、日本のようにたくさんあるわけではありません。代表格は恐らくラム(羊肉)で、骨付きラム肉とキャベツを煮込んだフォリコール(fårikål)という伝統料理が秋食としてよく登場します。準備も簡単だし、味も値段もリーズナブルなので、大人数が集まるときにはもってこいのメニューなのですが、我が家に集まる友人達には意外と不評。「今年はこれで2回目だ(うんざり気味)」とか「実はあんまり好きじゃない」などと伝統料理を蔑ろにする不思議なノルウェー人達なので、以来、シーフードが並ぶようになりました。出費がぐ〜んとあがりますが、私としても実はシーフードの方が嬉しかったりします。

Seafood Partyこちらのカニは今回並んだ主役の1つで、ノルウェーの南海で水揚げされるヨーロッパ・イチョウガニ (taskekrabbe)というカニです。日本では滅多に出回っていないと思いますが、ノルウェーのみならずヨーロッパではよく食されるカニの代表格です。20cm程の小柄な体長にしては異様にデカイ楕円形の甲羅を持っています。そのアンバランスな体型と黒い親爪が印象的ですが、最大の特徴は甲羅の中。ぎっしり詰まった味噌の量に「おぉ!」心が踊り、濃厚な旨味に「あぁ!」と舌鼓してしまうような、味噌好きにはたまらないであろう一品です。カニ肉と味噌をバケットの上にのせレモン汁をたらし、ブラックペッパーとマヨネーズをかけて食べるがノルウェー人流ですが、この味噌でパスタなどを作ってもとても美味しいです。

Red Lobster Samuel Adams Beer Glass今年はイチョウガニの他にもう一種のカニと大奮発してロブスターを用意し、「旬の味覚大満足コース」となったパーティーだったのですが、10人近くも集まっているというのに丸でお通夜の如く静かな集い・・・。「カニを食べると無口になる」っていうあれです、あれ。カニにしろエビにしろ、人は甲殻類を前にすると黙々と格闘するが故に言葉数がぐっと少なくなる傾向にありますが、この現象は万国共通みたいです。

写真のグラスは前回アメリカに行った際にレッドロブスターで購入したビールグラスです。同社とサミュエル・アダムズ (Samuel Adams) で有名なボストン・ビール社 (The Boston Beer Company, Inc. ) とのコラボグラス。片側にレッドロブスターのロゴ、反対側にSamuel Adamsの文字と特許番号が刻まれている、同ビール専用のグラスです。店頭に商品として並んでいたわけではないのですが、お願いしたらリーズナブルな値段で未使用のグラスを6個譲ってくれ、(私ではなく)旦那さんが喜んで大事にオスロまで持ち帰ってきました。現在このグラスは、我が家のテーブルがシーフードになる時にだけ登場しています。お客様がいる席では「どうしたのこのグラス?」と興味を持って頂けるなかなかの活躍ぶりですが、お魚だったら気付いてもらえるこのグラスも、甲殻類が上がってしまう「レッドロブスター風」の土俵では本領が発揮できないようで、今回の「秋の味覚を楽しむ会」では存在薄いまま出番終了となりました。

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...
カテゴリー: ノルウェー生活 | 2件のコメント