4月 21 2011

春先にあらわれる危険なヤツ

Icicle北国では珍しくもなんともない氷柱なんですが、この氷柱が軒下にぶら下がると、雪が溶けてもうすぐ春がやってくるという合図なので私は嬉しくなります。今年も太くて長い氷柱がたくさんぶら下がりました。太陽の光を浴びてる氷柱は中の気泡までもがキラキラ輝き、思わず見とれてしまうほど奇麗です。球体が少しずつ大きくなり雫となって先から落ちていく一瞬の様子にも、春を感じさせる瑞々しさが溢れています。

と、私の中では評価の高い氷柱なのですが、これはあくまでも観賞用として見たときの氷柱のお話。氷柱のもう1つの顔は危険です。ひとたび落下すれば鋭利な凶器に変身します。2年前、オスロ市内でもたまたま歩いていた男性の頭上に大きな氷柱が落下した事故がありました。冬場になると、時々クレーン車が出て氷柱を撤去してくれますが、街のあちらこちらの建物に、ヒラヒラと旗のようなものがちょうど歩く人間の頭くらいの高さにかけられていたり、工事現場のようにポールで進入禁止エリアが作られていたりします。それが「頭上注意」のサインです。最初の冬は知らなくて「こんな高さに旗かけたら歩行者の邪魔だ」とか、「やたらと工事が多い」などと不服露に滑らないよう下ばかり見ながら歩いていた私でしたが、今では上を見ながら歩くことが自然になりました。

自宅のアパートメントの下は広いお庭になっておりめったに人が通る場所ではないのですが、なにかあったら大変です。決められた役目ではないですが、最上階に住む住人として、我が家でも氷柱は毎年即撤去(旦那さんが)。なので、この春を知らせる氷柱を愛でることができるのは、毎年ほんの束の間のことなのです。

今年はとても雪が多い冬でした。お天気がよい日が続いているのですっかり雪も溶け、木々の芽もだいぶ膨らんできました。長くて寒い冬を経験する北国の人にとって、春は特別な季節です。木々の芽がいっせいに芽吹き、野山に草花が咲く。色がなかった暗い世界が一気に色鮮やかに彩られる、そんな北国の春はひときわ美しいのです。ノルウェーにももうすぐそんな春本番がやってきます。

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カテゴリー: ノルウェー生活 | 2件のコメント
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