7月 03 2011

ぼくは日本犬の柴犬です。

ぼく流のScottudaleの楽しみ方やっとぼくの出番が回ってきた。いきなりですが問題です。ノルウェーにはいったい何匹の柴犬がいるでしょうか? 答えの前に海外に住む柴犬の歴史をちょっと。ぼくたちは海外ではシバケンではなく「シバイヌ(Shiba Inu)」と呼ばれ、結構人気があるんだ。1954年に最初の柴犬が海を渡った。その地はアメリカだ。ヨーロッパ初の柴犬は1972年にノルウェーのお隣、スウェーデンにやってきた。ノルウェー第1号は1987年にスウェーデンからやってきた柴犬だ。ここでの柴歴史はまだ24年と浅いけど、ちゃんと「Norsk Shiba Klubb」という柴犬協会が存在する。ぼくはその協会に所属するブリーダーさんのお家で生まれ、チチとママのもとにやってきたんだ。では問題の答え。現在このノルウェーには約500匹の柴犬がいるそうです。チチもママも、ついでにぼくちんもこの数の多さにびっくりだ。本当だろうか? ちょっと疑わしい。だって会わないもん。それにぼくは滅多に「柴犬だ」とは言われない。かわりに「○○犬ですか?」とか「○○のようだ」と聞かれたり言われたりすることはある。それがこれから書くワンコとアニマルだ。ぼくと似てると思う?

Bu-chanまずはこのワンコ、「ノルウェイジアン・ブーフント(buhund)」。羊さんの護衛が得意なノルウェー犬だ。ここでは最後のdは発音しないから「ブーフン」になる...なんだかユニークな名前だ。体はぼくより少し大きいけど、同じ尖った鼻先と巻き尾を持っている。お耳だって同じ三角形。でもぼくのより大きくてよく聞こえそうだ。写真は近所に住む小麦色のブーちゃん(女の子)。ぼくとは仲良しだ。ブーちゃんのお家にはお馬さんがいる。そのお馬さんたちが「ヒヒ〜ン」って叫ぶと、ブーちゃんは「ワワワンッ」と吠えながらいつも必ず現れる。その勇敢さにぼくは惚れてるんだ♡ でもぼくはブーちゃんと同じ犬種ではない。それでも「君はブーフン?」とよく聞かれる。恐らく一番間違われる。そのつど答えるんだ、「いいえぼくは柴犬です」って。

Akita次のワンコはこちら。秋田犬だ。確かに似ている。そっくりだ。でもでかさがちがーう! ぼくの見解では柴犬よりもこの秋田の方がノルウェーでは知名度が高い気がする。もちろん「Norsk Akita Klubb (秋田犬協会)」だって存在する。ぼくは何度か秋田犬に会ったことがある。みんな近寄りがたかったけど、一犬だけママが「おいちゃん」呼んでいたMr.秋田がいた。まだやんちゃだった小ちゃなぼくが背中にジャンプしても尻尾にかぶりついても、おいちゃんは怒らなかった。ママが首に腕を回して頬ずりしても、おいちゃんは嫌がらなかった。おいちゃんは大人だった。お引越ししてからおいちゃんとは会わなくなっちゃったけど、半年前偶然アニマル病院で再会した。ぼくは嬉しくて嬉しくて「おいちゃーん!」と体をクネクネさせた。でもチチは最後までぼくをおいちゃんの側には行かせてくれなかった。おいちゃんは病気だった。時々目を開けたけど、ずっとぐったりしていた。おいちゃんは大きくなったぼくを見てくれただろうか? そしてぼくだと気付いてくれただろうか? あっ、そうだ。アメリカ版の「ハチ公物語 (Hachi: A Dog’s Tale)」がテレビでやって以来「映画に出ている犬と同じ種類の子犬ですか?」と度々聞かれるようになった。ぼくは成犬だ。立派な大人の柴犬なんだ。子犬だなんて…。

Fox最後はこちら。もはや「犬」ではない。キツネだ。ノルウェー語では「rev (レーヴ)」という。もちろん「キツネですか?」と真顔で聞いてくる人はいない。でも何度言われただろうか、「キツネのようだ」と。ぼくの毛の色がとてもキツネのそれと似ているんだ。お耳だって似ている。でもキツネの尻尾は巻いていない。たれている。ノルウェーにはキツネがたくさんいる。冬に山のお家で1ヶ月過ごしたとき、ぼくは初めてキツネを見た。写真がそのキツネたちだ。最初は「敵」が来たと思って「大変だ〜!」と吠えて寝ているママを起こした。でもママは「敵」じゃないと言った。ママが「キツ」と「ツネ」と名付けたそのキツネたちは、吹雪いていない日はほとんど毎晩やってきた。来るのは決まっていつも夜中だ。ぼくには聞こえるんだ、キツとツネの足音が。そしてママを起こす。始めは電気を付けるだけでもすぐに逃げてしまったキツとツネ。それでもママはひたすら話しかけたんだ。「寒いね」とか「ごはん食べた?」とか、日本語で。キツとツネには全く理解不能な言葉だ。そもそもお腹が空いているから来ているんだ。でもママの「話しかけ戦法」は時々成功する。だってキツとツネはだんだん逃げなくなって、小さな窓を開けても逃げなくなって、こうして写真だって撮らしてくれたし、最後はついにテラスまで上がってくるようになったんだ。しかもぼくとキツは窓越しに鼻を付けて挨拶まで交わした。窓はあったけどママはワンコとキツネの大接近にとても感動していた。キツはぼくを見て「なんか似てる」って思ったかもしれない。でもぼくはキツネじゃない。ワンコだ。柴犬だ。

ぼくは通りすがりの人が近づいて話しかけてくれることがとても嬉しい。反射的に体をクネクネさせて喜びの舞をしてしまう。だから実のところブーフンや秋田に似ていると話しかけてもらうことは決して嫌じゃない。興味をもってもらえることはそれだけで嬉しいことなんだ。キツネに似てると言われることだって大歓迎だ。「キツネ風」のこの姿のお陰で、とくに子供たちには人気もんさっ!

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ぼくは日本犬の柴犬です。 への5件のフィードバック

  1. パエリア のコメント:

    kaoruさま、アメブロご訪問、ありがとうございました。
    久しぶりにのぞいたら、kaoruさんのコメントがあったのに気づきました。
    お役に立ててうれしかったです。
    これからも備忘録として、投稿していきたいと思います。

    こちらはシンプルでステキなブログですね。
    センスがにじみ出ています。
    私は海外に1度もいったことがなてはずかしいのですが、
    日本とはちがう文化に触れられて
    不思議な気持ちになります。

    kaoruさんも、犬を飼ってらっしゃるんですね。
    柴、大好きです。
    外国での柴をみるのはどこか誇らしい気持ちになりますね。

    実はもうひとつ、犬のブログをやっていて、こちらは日記として毎日更新しています。
    よければ暇つぶしに遊びにいらしてください。

    また遊びにきますね。

    • kyblog のコメント:

      パエリア様

      こちらこそコメントまで残していただきありがとうございます。ド素人でもそれなりのものが作れちゃうほどwordpressの構築システムは素晴らしいのですが、データが消えちゃうとか画面が真っ白なんていう大事がいつか起こるんではないかとハラハラドキドキしながら続けています。今回はとても完結にまとまっているパエリアさんの備忘録にすぐに辿り着くことができ、本当に助かりました。改めて、ありがとうございました。

      ワンちゃんのブログを別にお持ちだったのですね。気付きませんでした。後ほど是非お邪魔させていただきますね。そういえば、ワンコ好きという点でもそうですが、パエリアさんのプロフィール欄の長所のところに「食いしん坊」とあって、「あは、私と一緒」と勝手に親近感を持ってしまいました。どうぞこれからも宜しくお願いいたします。

  2. k.s のコメント:

    「世界は狭くなったな」が実感です。
    地球の裏側のお話とはとても信じられません。そちらには日本の方も大勢おられるのかしら?。
    柴犬が500匹とは?~~~驚きました。

    その中で愛輝ちゃんは一番の幸せ犬でしょうね。

    先日からちょつとPCの不具合でもたもたしていてコメント遅れてしまいました。

    • kyblog のコメント:

      k.s様

      ノルウェーの柴犬協会のページの中に500匹と書いてあったのでその通りの数を表記したんですが、文中内で愛輝くんが述べてるように実に疑わしい数というか、多さなのです。でもこの国に柴犬が本当に500匹存在するなら、日本人の数はそれよりも少ないと思います。数年前に大使館で聞いた日本人数は約470名でした。「そんなにいるんだー!」とこの数字にも実は驚いちゃったほど、町を歩いてても日本人の方に出会うことは滅多にありません。是非出会いたいと思うのですが...。

      その後PCの調子はいかがでしょう? 元気になりましたか? 変換ミスの漢字、こちらで修正しておきました。ご丁寧な再コメント、k.sさんのお人柄を垣間みたような気がします。コメント投稿者からは修正ができない不親切なシステムで申し訳ない。

  3. k.s のコメント:

    遅れてが送れてになっていました。修正の仕方が解りません。???

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