12月 18 2011

秋の味覚の王様、ノルウェー・ロブスター
〜漁業大国ノルウェー〜

日本とノルウェー、距離的には随分と離れている二国ですが、実は経済面においてとても深い繋がりがあるのです。両国間で輸出入されている代表的な品目は、対ノルは車、対日は海産物です。日本市場ではサーモン(サケ)が最も有名なノルウェー産海産物だと思いますが、近年、サバやタラも日本に大量に輸出されています。サバを例に挙げてみると、日本への輸出量は毎年なんと5万トン。ちなみに、 澄んだ冷たい水で育ったノルウェー・サバは、脂がのって旨いです!

ノルウェーでは他に、イワシ、アンコウ、ニシン、ししゃもなどの魚種が水揚げされており、甘エビなどの甲殻種も大変豊富な漁場です。そして、これから取り上げるとっても美味しい海の幸にも「ノルウェー産」が存在するのですが、ご存知でしょうか?

Jacob's Supermarket in Oslo まずは先日の投稿で名前だけ登場したこちら、ノルウェーの南海(スカゲラク海峡)に生息するロブスターです。10月を過ぎるとお目見えするノルウェーの秋の味覚であり、個人的にはアメリカン・ロブスターよりもずっと美味しいと思います。

ですがこのロブスター、60年代から激減の一途を辿り、2006年に絶滅危惧の種としてリストアップされた甲殻種です。現在漁獲がとても厳しく規制されており、4漁場が通年を通して禁漁区域として指定されています。それ以外の漁場には禁漁期間が設けられており、解禁になるのは10月から11月までのたった2ヶ間(一部12月まで)。そして日曜日は全ての漁場において漁獲禁止となっています。

よってこのノルウェー産ロブスターは、一時しか味わえない秋の味覚です。ですが前述したように、例えシーズンが来たとしても総漁獲数が少ないので、そう易々と手に入るわけではありません。必然的に値段も高く、よりたくさん出回っている輸入物の「カナダ産ロブスター」と比べると、約3〜4倍の値がついていており、どこまでもどこまでも希少価値の高い秋の味覚です。ノルウェー海産物の王様的存在といってもいいでしょう。

もともとロブスターいう甲殻種は、見た目からして「王様」の風格がありますが、かつて900トンもあった漁獲量が45トンにまで落ち込んでしまったこのノルウェー・ロブスターにおいては、人間の乱獲が招いた種の減少によりその価値が益々高まっているわけですから、なんだかおかしな話です。乱獲によるこういった水産資源の減少が世界中で起こっていることはみなさん周知のことだと思います。日本では、最初に挙げたサバがまさにそうでしょう。「太平洋サバ」を食べていた日本人がなぜ「大西洋サバ」を食べるようになったのか・・・?

無秩序に容赦なく、未成熟魚まで一網打尽に獲り続けたのだから仕方がない。人間のこういった無謀行為は、結局はゆっくりゆっくり自らの手で自身の首を絞めているのと同じこと。 愚かというより、なんんだか悲しい・・・。

・・・続く

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秋の味覚の王様、ノルウェー・ロブスター
〜漁業大国ノルウェー〜
への2件のフィードバック

  1. sizue のコメント:

    ロブスター1匹食べたらお腹一杯に成りそうですね。貫禄充分でーーーー
    日本産は何回か食べた記憶がありますがノルウェー産一度食べてみたかったな~~~
    「がぶり!」とね。
    でも何とかして繁殖して欲しいものですね。

    • kyblog のコメント:

      sizue様

      では私が生きたノルウェー産ロブスターをお届けに・・・とはいかないのがとっても残念。民間で利用できる、海外をまたぐ「クール宅急便」があればいいのに。そしたらロブスターだって、カニだって送れるし、欲しい生鮮食品が日本から取り寄せられるのに・・・。なんて夢みたいな話をしてもしょうがないですね。やはり物理的には遠い日本とノルウェーです。

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